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[考察]The Novembers「鉄の夢」の歌詞考察!

 The Novembersの「鉄の夢」を考察します。

この曲ではメロディーだけではなく歌詞もが、The Novembersの狂気的で悲観的で美しく独特な世界観を生み出していると思います。

そんなThe Novembersを代表する曲「鉄の夢」の考察をしていきます。

「鉄の夢」の考察

今この瞬間に誰として明日の朝日を見たものはいない

愛玩用の業が哀願する今日

裁断していく本当の今日と業

「愛玩用の業」から解読するのが困難ですね。

まず「業」は仏教の言葉であり、ヒンドゥー教では「カルマ」。

端的に表すと、良い行いをすれば良い来世が、悪い行いをすれば悪い来世が訪れるということです。

ここでは「業」を「現在の自身の良い行い」と捉えます。

すると「愛玩用の業」は、「自分自身を愛でるための今の自分自身の行い」と考えられます。

善い行いをするのはただの自己満のため。

なので「愛玩用の業が哀願する今日」は、「そんな自分自身の考えが哀れにも自分自身に訴えかけてきて、ただ自己満の為に良い行いをしている現実に今、怒りや憐れみを抱いている」。ということでしょう。

「裁断していく本当の今日と業」は、「良いカルマの為にただ良い行いをする哀れな自分が業、カルマに従わない世界線の自分が本当の今日であり、そのカルマに苦しむ自身を開放するために本当の今日と業を断ち切る」

「今この瞬間に誰として明日の朝日を見たものはいない」は、「カルマに縛られない本当の自分として生きていたとしても、明日はまだ未知なものであり、悪い未来であると決まったわけではないと半ば信じ、カルマに背こうとする主人公」

木々の間に張ったベッドで反目しあう同胞

革命と呼ばれたがる平行移動がばからしい

「木々の間に張ったベッドで反目しあう同胞」は、「仲間よりももっと深い関係でありながら、互いに対立しあっている状態」

カルマの為の偽りの関係。

「革命と呼ばれたがる平行移動がばからしい」は、「互いに偽った関係をキープしつつ、相手にどこか隙が出来たら蹴り落して一方が上位に立とうとするその様が見てられない」

平行移動は「互いに偽りの関係をキープしているときの、鬩ぎあい」の比喩。

愛玩用の業が哀願する今日

裁断していく本当の今日と業

裁断していく

あぁ そこらじゅうが踏み絵だらけでほんの少しの足場も無いな

「他所の祈りは他所でやってくれないか」

「具体的に言えば?」

「この線より向こうで」

「あぁ そこらじゅうが踏み絵だらけでほんの少しの足場も無いな」は、「いちいち仲間であるかを厳格に確認させられるような関係にうんざりしている様子」

「他所の祈りは他所でやってくれないか」より、「この踏み絵は他所の第三者によってやらされている」ことがわかります。

下げられたハードルは超える価値すらないし

追いつけるくらいの夢は既に輝きを失って

「下げられたハードルは超える価値すらないし」は、「第三者によって勝手に目標を下げられ、そんなものに全くの価値を見出せない」

「追いつけるくらいの夢は既に輝きを失って」は「現在の自身の状況に絶望し、すぐ目の前にあって掴めそうなチャンスさえも取りに行こうとする気力が起こらない状態」

あそこの水は甘いとか隣の芝生が青いとか

「どうでもいいぜそんな事柄」

裁断していく

人はよく他人を羨んでばかりいても、「本当の今日と業を断ち切った自分」はそんなことには、気に留めないと言い聞かせます。

まとめ

 いかがだったでしょうか。

この曲を初めて聞いた時の衝撃は忘れられません。

鳥肌モノでした。

万人受けはしないジャンルに含まれますが、多くの方に興味を持ってほしいような狂気的で美しい世界観のある曲です。

考察初心者にとっては難易度の高いものだったので、突っ込みを入れたい方も多くいらっしゃるかと思います。

その点は大変申し訳ないのです。

参考程度になれるよう、知識、考察力を養います!

最後までご覧下さりありがとうございました!

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